クリエイティブを最大限に活かす理想的な契約とは?

りょーすけです。

10月に入り、ふと今年も残り3か月か~と時間の流れる速さを感じています。

9月は展示会や色々重要なプロジェクトも重なり毎日バタバタしていましたが、そんな時も日々の瞬間を大切にしながら、未来を見過ぎず、目の前の仕事や人に集中して、積み重ねていくのが、明るい未来に繋がっていくのかなと思っていたりします。

8月末に社内研修(ワーケーション)で渓谷に

さて、今回は個人的にずっとモヤモヤしていた「クリエイティブの契約形態」について整理してみたいと思います。

実はクリエイティブが活かされていない?「見積もりと請求書」の契約形態

これはうちの会社だけではないんですけど業界全体の課題としてクリエイティブの能力を的確に発揮することができない構造になっていると感じています。

多くのシーンでクリエイティブを依頼する内容として、

・HP制作

・ポスターデザイン

・WEBデザイン

・ロゴデザイン

という制作物が多いですよね。

この時に、数社に見積もりを出して制作会社を確定させ、制作会社は納期内に制作物を完成させ、請求書を出すことでいったんプロジェクトが終わるという構造になっていることが多いかと思います。

しかし、この仕事の構造に私は大きな課題が潜んでいると感じています。

それは「クリエイティブが能動的な姿勢で働くことが出来ない」ということです。

クリエイティブにおける制作物はあくまでも「目的」を実現させるための手段にすぎません。

一方で、ご依頼の中でよく見受けられるシーンの1つに制作物完成自体が目的にすり替わってしまっているケースがあります。

これは制作物を通して実現するためのゴールの設定が曖昧であるために依頼内容も支離滅裂としたものが多く、制作者もイメージが分からずに制作するために結果として満足度が低いだけでなく制作物自体の質も下がってしまうという悪循環が生まれているのです。

この現象の根源にあるのは制作物の作成をゴールのそえた「見積もり」とゴールの共有をなされないままに引き受ける制作者の「請求書」という単発関係によるものだと感じているのです。

『悪循環』を『愛の循環』に変えるための契約の在り方とは?

明確なゴールを設定し、それを実現するためにはどのような制作物が良いのかをクリエイティブのスタッフが共に分析して考え、フォローとブラッシュアップをしていくことが大切です。

そのためには「見積もり」と「請求書」という関係ではなく、それぞれのクライアント企業様の「クリエイティブ部門」として所属し、クリエイティブに関する事柄全般を担当することで積極的な提案やアイデアの提供が可能になり、「従来の待ちの姿勢」から「能動的な姿勢」で仕事ができるようになります。

このような契約の在り方を取ることで、業界に蔓延る『悪循環』を私たちが目指す、「エンドユーザーが感動」し、「それを感じる働き手が仕事に対して誇りを持てる」ような『愛の循環』を作り上げることができると考えています。