
「正方形の画像を横長に広げたい」
「文字を入れるスペースが欲しいけど、どうすれば自然にできるんだろう…」
そんな時にぴったりなのが、Photoshopの背景を伸ばす機能です。
最近では、スマホアプリでも消したり補正したりは可能になって来てはいますが、
やはり、より高い自由度でプロレベルに仕上げられるのは、未だAdobe Photoshopであると言えるでしょう。
ただ、近年のPhotoshopは機能が沢山増えたことで、より複雑化してきており、
やりたいことをどうすればできるのか分かりにくくなってきていると思います。
よって、今回は以下の2シーンに合わせたやり方で「背景を自然に伸ばす方法」をご説明してまいります。


1.自然に背景を広げたいなら「コンテンツに応じて塗りつぶし」
Photoshopの「コンテンツに応じて塗りつぶし」は、背景をそのまま自然に延長したいときに使う定番機能です。
周囲のピクセルをAIが分析し、足りない部分を自然に埋めてくれます。

広げたい比率のアートボードに写真を添付してください。

空いている余白を選択ツールで選択してください。

「編集」→「コンテンツに応じた塗りつぶし」をクリックしてください。

すると、このような画面へと切り替わります。

表示される緑色の範囲(サンプリング領域)は、Photoshopが「どの部分の画像情報を参考にして塗りつぶしを作るか」を指定するエリアです。
この緑色の範囲を広げたり狭めたりすると、Photoshopが参照する素材が変わるため、生成される塗りつぶしの結果も変わります。結果は、都度右のプレビューから確認可能です。
左上のペンで範囲を設定できたら、右下の「OK」をクリックしてください。

また、この画像のようにうまく馴染まなかった部分があれば、その箇所だけを選択し、同じ手順で再度塗りつぶすことで、あとからきれいに修正することもできます。

こちらで完成です。
壁・空・海・芝生など、パターンのある背景では特に自然に仕上がります。
2. 細かな表現も付け加えたいなら「生成塗りつぶし」
「背景を広げたいけど、その背景に複雑なギミックがおいてあって難しい、、。」
そんなときは、PhotoshopのAI機能「生成塗りつぶし」を使います。

先ほどと同様に、広げたい比率のアートボードに写真を添付してください

空いている余白を選択ツールで選択したら、下部に表示された「生成塗りつぶし」をクリックしてください。

どのような背景を追加したいか、プロンプト(命令文)を記入してください。
今回は、そのまま自然に伸ばしたいので、「空白」で生成します。
プロンプトを空白にして生成すると、「この周りの雰囲気に合わせて勝手に続きを作って」っと言ったような内容がAIに伝わりますので、プロンプトの文をどうすればいいかよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。



すると、このように3パターンの生成結果が表示されますので、気に入った画像を選択しましょう。

ただ、完璧に書き出せていない場合がほとんどです。細かいミスがある場合は「削除ツール」や「修復ブラシツール」などでレタッチを行うと、より綺麗な仕上がりになります。

こちらで完成となります。
細かな模様の背景や窓枠があるシーンでも、自然な仕上がりで背景を伸ばすことができました。もし一度でうまく生成されなくても、同じプロンプトで再度試すと結果が変わることがあります。それでも馴染まない場合は、プロンプトを少し調整しながら、何度かトライしてみてください。
ちなみに、この記事のサムネイルには、先ほど実際に背景を伸ばした画像を使用しております。
デザインに使いやすい形に画像を変形したいという場面でも役立つテクニックですので、ぜひ覚えておいてください。
以上が、背景を自然に伸ばす2種類の方法でした。
過去にもこのような編集やデザインにまつわる小技を発信しておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
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